July 03, 2006
新台湾人3 哈日族、哈韓族とメディアの影響

台湾の各地ですごい勢いで店舗拡大している韓国系コスメショップ
ここ数年、韓国企業の勢いは日本企業よりも目立っています。
昔、台湾と日本のメディアによく取り上げられた言葉として「哈日族」と言う言葉があります。6年級後半から7年級の若者がマスメディアを通して一番影響を受けたとされる日本文化。その日本ブームを作り出した原因を哈日族、哈韓族の解説と共に検証していきます。
哈日族、哈韓族とマスメディア
哈日族とは文化、アニメやゲーム、芸能人などあらゆる分野で日本に関心を持っている人のことを指します。インターネットで調べてみるとウィキペディア百科事典にも登録されていました。
哈日族(ハーリーズー):
哈日族(ハーリーズー)はもともと日本の現代大衆文化が好きな台湾人の総称である。しかし近年では香港をはじめ、中国大陸やその他華語文化圏にもこの表現は通用する。また、親日派という単語の代わりに「日本に対して好意を持つ人」としても使う。
語源:
この言葉は台湾人漫画家哈日杏子がその著書の中で造語し、広めた言葉である。「哈」は本来「(犬などが)ハアハアする」という意味を持ち、転じて「犬がハアハアするみたいに物事を好む」という意味を持つ言葉である。
ウィキペディアの語源にもあるように「哈日族」とは台湾人漫画家の哈日杏子さんの著書の中から作り出された言葉で、数年前に流行語として世間に浸透しました。ただ、今では死語となっています。
日本をよく知る台湾人に哈日族でしょと言うと決まって、「そんなわけないじゃん、ただXX(ゲーム、アニメ、芸能などの分野)が好きなだけ」と言われます。台湾人からすると哈日族という言葉は見境がなく日本の何もかもが好きという意味合いが強く、人に哈日族と言われるのを好みません。明らかに日本好きな人に限ってそれを否定する傾向にあります。逆に「哈日」という言葉自体は日本好きとして今でも使われています。「哈日」ならいいけど、「哈日」に「族」が付いただけで嫌がられるのはほんと不思議です。
同じく、韓国好きなことを「哈韓」と呼びます。台湾では日本で韓流ブームが始まる前から韓国文化がどんどん入ってきていました。もともと台湾のケーブルテレビは7,80チャンネル近くあり、日本や韓国、アメリカなどの番組が毎日放送されていて、外来文化がメディアを通して入ってきやすい状況でした。
台湾の韓国ブームは日本のように突然やってきたわけではなく、じわじわと韓国好きな人が増えていったと言うほうが正しいでしょう。韓国の芸能人に関しても昔からドラマやミュージックビデオが毎日見ることができたので、自然と韓国の文化に関心を持つ人が増えたのではないでしょうか。冬ソナが話題になったからヨン様を知ったような人は少なく、話題になる前から知っていた人は日本よりも多いと思います。
2005年、日本の異常な韓流ブームの様子がメディアを通して台湾に飛び火し、潜在的な韓国ファンを引き出して新たな韓国ブームとなりました。時を同じくしてサムソンやLGなどの韓国企業の携帯電話や電化製品が世界市場でシェアを伸ばして注目を浴び、台湾で韓国製の携帯電話や電化商品を使う人も比較的増えました。
化粧品、コスメ系では韓国ではおなじみのTHEFACESHOPやSKIN FOODがすごい勢いで店舗を増やしている他、最近ではMISSHAも見かけるようになりました。芸能関係ではヨン様はもちろん、DHCのプロモーションやコンサートでピ(Rain)が台湾に来て話題になったり、F4の仔仔と韓国人女優のパク・ウネが共演したドラマが制作されたりと、今では日本好きな「哈日」よりも韓国好きの「哈韓」の勢いが強い感じがします。このように最近はメディアの影響や企業努力により台湾で韓国の注目度が高まっています。
メディアが作り上げた日本、韓国ブーム
日本で韓流ブームのきっかけとなった冬のソナタですが、もし冬ソナが放送されていなければ現在のような韓流ブームになったのでしょうか。冬ソナにしてもヨン様にしても、日本のメディアがこぞって取り上げた結果、誰もが知るような知名度を得たのではないでしょうか。このようにメディアがブームを引き起こした原因と仮定すると、台湾での日本ブームも韓国ブームも結局はメディアが作り上げたものと言っても過言ではないでしょう。
台湾は日本との歴史的関係が強いこともあり、昔から台湾のケーブルテレビで日本のテレビ番組が毎日放送され、小さな頃からその番組を見て育ってきた人が多いので日本に親近感がわき、親日や日本好きな人が多くなるのは当然の結果と言えるでしょう。そして、日本に非常に興味を持った人が多くなり、哈日族と言う言葉も生まれたと考えます。もし昔から韓国のテレビ番組が多ければ韓国ブームが早くから来ていたのかもしれません。
閉鎖的な日本のメディア
台湾は自国の文化が少ないからこそ他国の文化を吸収しやすい状況にあると思います。テレビをボ〜っと見ていても自然と海外のニュースやドラマ、音楽の情報が目に入ってきます。そうして外国に対して目を向ける機会が多くなるので海外志向の人が増えるのではないでしょうか。
外国の生の情報が得られやすい台湾に対して日本はどうでしょう。普通に生活していて一体どれぐらい外国を知ることができるのでしょうか。台湾人で日本の位置を知らない人はおそらく1人もいないでしょうが、日本人で台湾の位置を知らない若者はおそらくごまんといるでしょう。現に自分も昔はその中の一人でした。友達に台湾に留学行ってくるよと言っても「台湾とタイって同じ?」とか「台湾って北京の隣にあるの?」とか聞かれる始末。昨今の台湾観光ブームや華流ブームがあり、今でこそ認知度が上がった台湾も数年前までは台湾そのものを知らない人が多かったと思います。日本でも台湾と同じぐらい海外に対する情報量があれば台湾を含め、他国への関心も高まるのではないでしょうか。この点に関して日本のメディアは台湾と比較して閉鎖的だと思います。
話がそれてしまいましたが、これらテレビやインターネットなどのメディアからの情報が氾濫した社会で育った7年級新世代の若者はもろにこれらの影響を受けることになりました。彼らの思考は一体どのように変化していったのでしょうか?次回からは草莓族、水蜜桃族に当てはまる7年級新台湾人の特徴をさらに詳しく紹介していきます。
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この記事へのコメント
1. Posted by 華子
July 09, 2006 20:55
はじめまして、私いつも思うんです。韓国ブームの実態はマスメディアの妄想だと。逆に今普通の日本の若者に急速に広がっているのが嫌韓流だと聞いています、その手の本がアマゾンでベストセラーになっています。マスメディアの韓流ブームのごり押しに辟易している大人もたくさんいると思います。rainは日本でoriconにトップ10にも入っていないしそんなに評価されているはずがないのに、無理やり武道館でコンサートをやったりして。チケットも値崩れして1円でインターネットにのっていたとあるサイトに暴露されていました。インターネットの暴露によって本当のことが次々でてくると、台湾の人もいつか気づく日がくるんじゃないんでしょうか、本当の実態を。最近の邦画ブームに比べて韓流映画のお寒い状況知っていますか。rainよりF4のほうがoricon最高順位は上ですよ。こういうことって台湾ではちゃんと報道されてるのかな。
2. Posted by
ぴ〜す☆まさ
July 10, 2006 18:48
華子さん
貴重なご意見ありがとうございました。
一過性の韓流芸能ブームを除いても、台湾での韓国企業の進出度は高まっています。日本のように異常な韓流ブームというブームはなかったのですが、国に限らずいいものは注目されます。RainにしてもF4にしても多少、流行には左右されますが、よい作品であれば国籍に関わらず、ランキングで上位に入ると思います。
うまく表現できませんが、韓流ブーム、嫌韓流、華流などはあまり考えず、自分でいいと思うものを応援すればいいだけなんですね。
F4が日本で注目されている事に関しては台湾ではほとんど報道されていません。日本で流星花園などの台湾ドラマが放送されていることを知っている人のほうが少ないですね。
貴重なご意見ありがとうございました。
一過性の韓流芸能ブームを除いても、台湾での韓国企業の進出度は高まっています。日本のように異常な韓流ブームというブームはなかったのですが、国に限らずいいものは注目されます。RainにしてもF4にしても多少、流行には左右されますが、よい作品であれば国籍に関わらず、ランキングで上位に入ると思います。
うまく表現できませんが、韓流ブーム、嫌韓流、華流などはあまり考えず、自分でいいと思うものを応援すればいいだけなんですね。
F4が日本で注目されている事に関しては台湾ではほとんど報道されていません。日本で流星花園などの台湾ドラマが放送されていることを知っている人のほうが少ないですね。
3. Posted by さみう
July 26, 2006 20:37
はじめまして。
私は日本台湾学生会議という団体で活動しています。その会議が来月開催されることになっていて、私はメディアについて話し合うことになっています。それで、その資料をさがしていたらこのブログにたどりついて、記事を読ませていただき、まさに私の探していたものだ!!と思ってコメントさせていただきました。とても分かりやすくて、年代によってメディアから受けた影響が違うということがよく分かりました。もしよろしければ記事の一部を会議のレジュメの中に転載してもよろしいでしょうか??とても役立つ記事だと思います。
私は日本台湾学生会議という団体で活動しています。その会議が来月開催されることになっていて、私はメディアについて話し合うことになっています。それで、その資料をさがしていたらこのブログにたどりついて、記事を読ませていただき、まさに私の探していたものだ!!と思ってコメントさせていただきました。とても分かりやすくて、年代によってメディアから受けた影響が違うということがよく分かりました。もしよろしければ記事の一部を会議のレジュメの中に転載してもよろしいでしょうか??とても役立つ記事だと思います。
4. Posted by
ぴ〜す☆まさ
July 28, 2006 01:21
さみうさん
メッセージありがとうございました。
この文章が日台交流の相互理解に役立つのであれば、つたない文章ではございますが喜んでご提供致します。ただ、この文章は自分の観点から見たメディアのとらえ方なので、この内容のように思わない人もいるでしょう。年代によってメディアから受けた影響が違うのは確かですが、それも人によりますし、一概にこれが原因とは断定できないんですね。よろしければ、ブログの右下のほうにメールアドレスを記載していますので、感想やご意見など聞ければ幸いです。
メッセージありがとうございました。
この文章が日台交流の相互理解に役立つのであれば、つたない文章ではございますが喜んでご提供致します。ただ、この文章は自分の観点から見たメディアのとらえ方なので、この内容のように思わない人もいるでしょう。年代によってメディアから受けた影響が違うのは確かですが、それも人によりますし、一概にこれが原因とは断定できないんですね。よろしければ、ブログの右下のほうにメールアドレスを記載していますので、感想やご意見など聞ければ幸いです。



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