August 04, 2006
新台湾人10 最終章

日本人ブランドと7年級
ここ最近台湾に留学しに来た方は知らないかも知れませんが、5,6年前台湾に留学している日本人の間で伝説となって語り継がれていた殺人未遂事件があります。「師大生中正空港殺人未遂事件」その内容とは中国語を学ぶ為、短期留学で師範大学に留学しに来ていた日本人留学生が台湾人女性をもてあそんだことから始まりました。留学期間を終えて日本に帰ろうと中正空港に着いたとたん、待ち構えていた相手の台湾人女性にナイフでグサッと刺されたというものです。妊娠説や刺された男性の重体説などありましたが、真相は明らかではありません。
嘘か本当か知りませんが、なぜこうした話が出てきたのでしょうか?
日本人男性が台湾人女性を騙す。これは当時、日本人男性が台湾人女性よりも恋愛に関して優位な立場にあったということを表しているのではないでしょうか。昔は確かに「台湾人は簡単に落とせる」とか「日本人はちやほやされる」そんなバカな事を言っている奴もいました。(人を国籍で判断する人はろくな人がいない事を付け加えておきます。)日本人だからと言って積極的になったり態度が変わったりする人はおかしな人が多いので気をつけましょう。
さて、本題ですが、こんな過去の妄想も現代の台湾人には通用しないと思ってください。最近は日本人男性が本気で惚れて台湾人女性と付き合う手前まで行ったが見事に遊ばれた話をよく聞きます。もう少し詳しく説明すると相手の家に泊まったり自分の家に留まりに来る仲になったとして、日本人側は相手を「恋人」と思ったりしますが、相手はただの「友達」と思っていることもしばしばあります。これは女性、男性どちらにも起こりえることです。これが現代人である7年級特有の「曖昧」現象なのです。
7年級は「曖昧」を好む
楊丞琳(レイニー・ヤン)のヒット曲に「曖昧」というタイトルの歌があります。4,5年前までは「曖昧」という言葉自体聞く機会がなかったのですが、ここ数年でテレビでも友達との話しの中でもよく聞くようになりました。「曖昧」という言葉が7年級の間で普通に使われるようになったのは「曖昧」さが7年級にとって最適な選択となったからかも知れません。
7年級を中心とする「草莓族」「水蜜桃族」の特徴を覚えていますか?(忘れた人は以前の記事を読み返してください)「外見を重視し、刺激を追い求め熱しやすく冷めやすい」正式に恋人と付き合うよりも自分好みの人と「曖昧」な関係を続けるほうが、プレッシャーが少なく、楽みたいです。また、仕事に対しても「曖昧」に取り組むので嫌な事があればすぐに辞めるといったことになります。今日は気分がそぐわない、又は天気が悪いので仮病を使って仕事やバイトを休んだりすることに対して罪悪感がない人も多くいます。
未来の新世代に向けて
これから新世代が誕生していく新社会の中、途絶えることなく外来文化が入ってゆきます。そして「新台湾移民時代」で取り上げたように、外国人妻の影響で新しく生まれてくる子供の8人に1人が台湾人以外の血が混じっている中、その新世代が成長し大人になる頃、台湾の社会は一体どう変化しているのでしょうか?現在進行形で日々激変していっている台湾の社会は誰にも予測がつかないでしょう。
今まで10回にわたって7年級新台湾人シリーズをお伝えしてきましたが、如何だったでしょうか?ここ5,6年という数年の間で社会がここまで変化するわけがないと信じられない方もいるかと思われますが、近くに6年級の人がいたら、今の7年級の若者についてどう思うか聞いてみてください。きっと「自分たちの過ごした時代と全く違う」との答えが返ってくると思います。逆に7年級に現状を聞いてみると答えが出てきません。なぜなら7年級は「今の時代」を生きているのですから、その「今の時代」が彼らにとって標準になっているからです。



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